ひとつの住まいが再び息を吹き返すまで。
その背景には、人の想いの『物語り』と、モノづくりへの想いの『モノ語り』があります。
今回は、マンション買取 ~ 設計 ~ リノベーション ~ 再販 まで一連してマルナカグループで実施。
私たちのその軌跡をコラムでご紹介します。
まずは、アンジュの丘常盤台との出会いから。
【VOL.1】物件購入編
不動産部門 担当:志村
■どうやって物件を選んでいるのか―
「まず大前提として“リフォームしやすい物件”かどうか。」構造によっては、間取りの変更や水回りの移動が難しかったり、費用が大きくかかるものもあります。「会社の予算内で購入でき、なおかつリフォームの自由度が高い物件を探すことが最初の条件です。」
■今回の物件〈アンジュの丘〉の決め手―
実際に現地を見たとき、「これはリフォームのしがいがある」と直感。天井の高さ、100㎡の広さ、間取りのバランス。そして、ファミリー層が多いエリア。「3〜4人家族で暮らす姿がイメージできた。駅から15分だけど、ギリギリ徒歩圏内。現実的に“あり”だなと。」
■ 譲れなかった条件―
当初、リフォームチームから2LDK提案があったが、きっぱりと「なし」と判断。
「この立地ではリタイア層の夫婦暮らしなどの需要は見込めない。共働き夫婦2人だと、もっと都心の通勤に便利な場所にいってしまう。ファミリー層をターゲットにするなら、部屋数は譲れない。本当は4LDKにしたいくらいでした」
現実的な視点で、販売のしやすさを考え抜いた判断でした。

■ リフォームチームへ“渡すバトン”―
「うちのリフォームチームの提案力はすごい。とても信頼している。」だからこそ、自由に設計できるような物件を選んであげたい。「間取り変更の“余白”があることが大事。その余白をつくってバトンを渡すのが、僕の役目だと思っている。」
■ リフォームチームへの思い―
「人が最高。ほんと、真面目で一生懸命。」顧客向けの提案も素晴らしく、チームへの信頼は厚い。ただ、今回のように“まだ見ぬお客様”に向けたリフォームでは、不動産の視点からアドバイスをすることもある。「こういう間取りのほうが売れやすいとか、こういう仕様の方がリアルに求められてるとか。お互いの視点を持ち寄って、いい形を探していく。」
“ 理想だけじゃなく、ちゃんと現実も見つめる ”
“理想を描くリフォーム”と“現実を見据えた販売”のちょうど真ん中を、不動産部門がしっかりつなぐということ。ドリームだけでは届かない現実を、不動産部門がしっかりと見据えることで、“使いやすく、売れる、そして素敵なリフォーム”が実現していく。
未知のお客様に向けて、理想と現実のバランスを探るこのプロジェクト。
リフォームチームと不動産チームの信頼関係、そのやり取りから本当に良い住まいができていきます。
―チームの提案力を信じてバトンを渡す『物語』―
―現実を見据えた意見を反映する『モノ語り』―
